スペシャリスト鼎談

すべては、患者様ファースト心と技術で寄り添う看護を目指して

当院で活躍する2名の認定看護師と、その成長と仕事ぶりを見守り、支える看護部長による鼎談を開催。
看護のスペシャリストたちの声をお届けします。

認定看護師を志した理由は?

塙:私は外科病棟で担当していた人工肛門やがん性創傷、ろう孔ケアが必要な患者様の悩みを解決したくて資格を取りました。私が資格を取得した10 年前、先輩方は人工肛門の患者様のケアに苦戦していました。そんな姿を見て、専門的に学べばより良い解決策を提案できるのではないかと考えるようになりました。現場で接した患者様の悩みを解決したくて、資格を取得しようと考える方も多いのではないでしょうか。

堀内:そうですね。私も透析治療を担当する中で、確かな知識を持って患者様やご家族をケアしたいという思いから資格取得を目指しました。透析治療は永続的な治療なので、患者様はもちろん、ご家族もたくさんの不安や心配を抱えています。専門知識を持つ認定看護師という立場から説明することで、より安心・納得して治療を受けていただけていると実感しています。

日高:当院の認定看護師・特定看護師の数は年々増えてきています。2022年には新たに研修を終えた診療看護師たちも職場復帰する予定です。多様なスペシャリストがそれぞれに専門性を発揮することで、患者様が抱えるより多くの問題が解決されていくことでしょう。
当院ではスペシャリストを目指す看護師が研修中も経済的に困ることのないよう、支援する体制を整えています。看護師の教育や、やりがいを高め、これからも受講を希望する看護師を増やしていきたいと思います。

看護のスペシャリストとは?

塙:認定看護師は現場での実践に加え、看護職への指導やコンサルテーションも行う存在です。私は話下手なので、とにかく現場に出て看護師の悩みを聞くようにしています。医師が不在であっても、特定看護師としての知識を生かして看護師からの相談に応えることもできるようになりました。

日高:さまざまな症例を対象とする当院では、看護実践の中で多くの困難や問題に直面します。そんなときも、スペシャリストたちの卓越した実践能力やリーダーシップが頼れる軸となって、各部署のスムーズな連携を促し、現場の問題を解決へと導いています。

堀内:私は専門知識を学んだことで、より医師の意図をくみ取れるようになり、多くの視点から治療方針の提案ができるようになりました。また、研修期間は自身の看護観を見つめ直すきっかけにもなり、自己満足な看護ではなく、〝患者様とご家族が第一〞という原点に立ち返って、より深くこの仕事に向き合えるようになりました。

やりがいについて

塙:やはり患者様が回復していく姿を見たり、ご本人やご家族から感謝されたときには大変うれしく思います。それに認定・特定看護師として専門知識や技術を身に付けたことで、医師をはじめ周囲からより頼りにされるようにもなったことも大きな自信とやりがいにつながっています。

堀内:病気である自分を認めることは簡単なことではありません。お話を続けていく中で、患者様が病気と向き合うことができ、治療に対して前向きに考えられるようになったとき、私は大きなやりがいを感じます。

今後の目標・展望は?

塙:社会の高齢化が進展しており、ゆくゆくは在宅看護にも注力できたらと思います。そのための資格取得も視野に入れていきたいです。

堀内:現在は糖尿病透析予防外来の専従として、主に糖尿病の患者様の生活指導にあたっています。透析治療に進まれる方を一人でも減らせるように尽くし、しっかりと実績を出すことで看護外来としての存在感も示していきたいです。

日高:今後も当院の医療提供体制に必要な専門分野の看護師を増やしつつ、特定看護師・専門看護師たちが安心して活動できるように体制を整え、役割を存分に発揮できるように支援していきます。

患者様へのメッセージ

塙:すべては〝患者様ファースト〞ですが、心だけでなく確かな根拠と技術を持って患者様に寄り添っていきたいです。そして、ご病気や治療へのお悩みや不安にもしっかりと耳を傾け、できることを真摯に、初心を忘れることなく歩み続けたいと思います。

堀内:私も塙さんと同じように「患者様のために何ができるか」を常に考えています。より良い治療のために、医師や看護師、コメディカルなどチームをつなぐ架け橋的な存在となり、また患者様の代弁者として遠慮することなくどんどん意見を発信していきます。

日高:在宅医療を推進する中で、今まで入院中に関わった患者様が地域で安心して生活できるよう、訪問介護へのフォローなどの連携も強化していきます。病院の患者様のケアに加えて、彼女たちスペシャリストには病院と地域をつなぐ存在として、さらなる活躍を期待しています。

プロフィール

副院長兼看護部長
日高 みえ子(ひだか みえこ)

看護師長/皮膚・排泄ケア専門看護師/特定看護師(2区分)
塙 千晴(はなわ ちはる)

透析看護認定看護師
堀内 美里(ほりうち みさと)

卓越した専門知識と看護技術で患者様に寄り添う看護のスペシャリストたち

千葉西総合病院には、専門分野に特化した高い知識・技術を有する「認定看護師」をはじめ、高度化・専門化する医療の現場を支える看護のスペシャリストたちが数多く在籍。患者様第一のより良い看護を目指し、チーム医療の中核を担う存在として現場を牽引しています。

専門性を生かしてより質の高い看護を提供

医師の診療のサポートや患者様のケアを行う看護師の中でも、より卓越した技術や専門知識を有するスペシャリストがいることをご存知でしょうか。
看護の現場でのキャリアに加え、定められた機関での教育・研修課程を経て確かな知識と技術を修めた者で、特定の看護分野における高度な技術と知識を有する「認定看護師」や、医師の指示にしたがい一定の診療補助(特定行為)が行える「特定看護師」などがいます。
医療の高度化・専門化が進む中で、より適切かつ質の高いケアを患者様に提供するとともに、医師からも頼られる存在として現場を牽引するスペシャリストたち。当院にもこれらの資格を有し、高い志を持ってそれぞれの専門分野で活躍する看護師が数多く在籍しています。

「認定看護師」とは?

認定看護師は急性期のケアや皮膚や排泄のケアなど、看護の中でも特に高い技術や専門知識を必要とする分野で活躍する看護師のことです。専門分野において質の高い看護を提供することはもちろん、周りの看護師への指導役、また相談相手となることで、看護分野全体の水準を上げる存在にもなっています。また、認定看護師がいることで、医師の視点に加えて看護の視点からも治療・ケアを考えることができるため、患者様にとってより良い選択を提案することにもつながっています。
認定看護師の資格を得るには、看護師としての経験を積むとともに所定の教育・研修を経て、日本看護協会が定める認定看護師認定審査に合格する必要があります。また、認定を受けた後も、5年ごとに更新の審査を受けなくてはなりません。学びと実践を積み重ね続けるからこそ、患者様が求めるケアを提供することができるのです。

認定看護師への道

1 認定看護師教育機関を受験
日本看護協会が認定した認定看護師の教育機関を受験し、合格する。

2 認定看護師教育機関修了
共通項目105時間以上。学内演習および臨地実習200時間以上。
総時間は615時間以上(各教育機関により異なる)

3 認定審査を受験
日本看護協会の認定看護師認定審査に合格する。

4 5年ごとに更新
看護実践と自己研鑽についての審査

当院在籍のスペシャリスト(認定看護師、特定看護師、専門看護師、専従管理者)
種別
(専門・認定・管理者 分野 氏名特定)
分野 氏名
認定看護師 集中ケア 塩野 昌代
小児救急看護 井川 真美
皮膚・排泄ケア 塙 千晴
緩和ケア 淺野 亜佑美
畠山 奈美
救急看護 菊池 成美
万波 大悟
慢性呼吸器疾患看護 宮澤 良佑
感染管理 原 稔
認知症看護 山﨑 愛梨
脳卒中リハビリテーション看護 弾 亜希子
透析看護 堀内 美里
慢性心不全看護 工藤 友紀子
放射線看護 田中 まり
感染管理者 後藤 佑介
専門看護師 精神看護 金子 眞理子
特定看護師 7区分 川村 彩菜
3区分 金子 旭宏
1区分 石井 央
4区分 塩野 昌代
2区分 塙 千晴
2区分 岩渕 絢香

※2020年9月時点

認定看護師は看護の実践・指導・相談を通して、看護分野全体の水準向上に努めています。